アダルトチルドレンとは
アダルトチルドレン(AC)は、自分の子供時代に親の関係、またその家庭状況によって、子供が何かしらの心の傷を負ったままの成人をしている人のこと言います。
数年前まで、アダルトチルドレンとは、親がアルコール依存症の過程で育ち成人した人のことを言っていました。
「Adult Children of Alcoholics」と英語でもいいます。
ですが、最近では、アダルトチルドレンの定義が時代とともに変わっていきました。
親からの支配や精神的・身体的虐待や家族の不仲、家族離散などといった機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えている人という捉え方に変わっていきました。
特に日本では、精神科医の斎藤学先生によって、アダルトチルドレンの概念がより浸透しました。
ただ、注意したいことがあります。
アダルトチルドレンという名前は、精神医学的な診断名ではないということです。
だから、薬などといった病院での処方箋薬などいった治療はできません。
なので、アダルトチルドレンを克服していくとなったときに、カウンセリングであったり、自分の心の自己理解を深めて、自分を受け入れていくということで、
アダルトチルドレンの生きづらさを克服していくことが出来ます。
なぜアダルトチルドレンが浸透してきたのか
これだけSNSの時代になっているので、テレビ・Twitter等で、「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことがあると思います。
アダルトチルドレンは、日本では1990年代に若者を中心として広がり、大変なブームを引き起こしました。
もちろん、アダルトチルドレン論に対するバッシングが起こったことも事実で、「親のせいにするなよ!」「甘えてるな!」と言った、批判的な声がありました。
しかし、アダルトチルドレンという概念は日本において消滅したわけではなく、むしろこのSNSの時代に対して、より定着したと思います。
また、最近では「毒親」や、感受性の強すぎる「HSP」との関連で、より注目されるようになりました。
機能不全家族という言葉も浸透してきている
今、「機能不全家族」という言葉も注目されて来ました。
これは、アダルトチルドレンの家族もそうなんですが、身体的・肉体的・精神的な虐待だったり、
家庭崩壊や家族崩壊、一家離散、両親の離婚・死別という家庭が増えて来て、
子供の非行であったり、不登校・引きこもりが増えており、それに悩んでいる方が多くいて、どうにかして解決をしたいという気持ちがあるために、
たくさんの本を読んだり、また、カウンセリングを受ける中で、「機能不全家族」という言葉も「アダルトチルドレン」と同様に多く知れたることになりました。